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【葛飾区の歯医者がわかりやすく解説】インプラントの費用は?インプラントに保険適用できる? 

■インプラントとは

事故や歯周病で歯を失った方や生まれつき歯がない方が、歯を取り戻すことができる治療方法になります。
おクチの中に人工歯根を埋め込んで(顎の骨に穴をあける)、その上に人口の歯を取り付けますので、噛む力を取り戻すことができるのです。
入れ歯やブリッジと比べると、耐久性に優れており、しっかりメンテナンスを行えば15年程度は使えます。
自分の歯と変わらない使い心地なので、違和感などのストレスもほぼないのが特徴です。

良いこといっぱいのインプラントですが、入れ歯やブリッジ治療とは異なります。
健康保険適用外となり、保険適用の歯科治療と比べると高額になりますので、金額的な負担が大きいこと、
外科手術になるので身体的な負担とリスクもあり、治療期間が長いことも特徴です。

■インプラントの費用

1本あたりの費用は約30万円~40万円とされています。
含まれている要素としては、手術費用、インプラント体(歯根部分)、アバットメンント(つなぎ部分)、人口歯(歯冠部分)の費用です。
治療の詳細によって価格は変動します。
技術的な難易度や追加処置の必要性などで変わりますし、使用するインプラントのメーカーや素材、自由診療なので治療を行う医院によっても料金設定が異なります。
治療後の定期メンテナンスも医院によって無料や有料と違いがありますので、事前に見積もりを取って、料金に含まれる項目を確認することも大切です。

インプラントが高い理由
・本体の材料が高い
  顎の骨に埋め込む人口の歯根は長期にわたって体内で機能する必要があるので高品質で生体適合性の高い素材が選ばれます。
・耐久性や審美性の高い上部構造の材料を使用する
  耐久性と歯に近い審美性を求めるためセラミックやジルコニアなど、噛む力にも耐えられて、見た目の美しさも保てる高品質な素材を使用します。
・最新の設備と衛生環境の整備
  そもそも外科手術です。おクチの中の状態を正確に把握する必要がありますし、感染リスクを最小限に抑える高度な衛生管理も求められます。
・自由診療なので保険診療適用外
  治療費用が高額になる大きな理由です。自由診療なので、全額全て患者の負担になります。


■インプラントで保険適用は?

結論からお伝えしますと、「できません」
できる場合もありますが、できる場合は、、、生まれつき顎の骨に問題がある、事故や病気で顎の骨を失った、など、やむを得ない事情によるものです。
虫歯や歯周病で歯を失ってのインプラント治療となると、必要不可欠な機能回復のための治療ではなく、美容目的となり、医療保険適用外となります。
普通の入れ歯やブリッジであれば、機能回復の必要不可欠な治療ですので保険適用になります。
インプラント治療は保険適用外ではありますが、医療費控除の対象にはなるので、医療費控除の制度を利用して費用負担を抑えることは可能です。


■インプラントは医療費控除の対象です

医療費控除とはその年に払った医療費が一定の金額を超えた場合に、所得税・住民税が軽減される制度です。
費用が高額になる保険外治療でも、目的や使用する材料によっては対象外になる場合がありますが、インプラント治療は医療費控除の対象です。
治療費だけでなく薬代や通院のための交通費も含まれます。
医療費控除とは別に高額療養費制度という1ヶ月あたりの医療費が一定額を超えた場合に、還付してもらえる制度がありますが、保険診療が条件なので保険適用外のインプラント治療は高額療養制度の対象にはなりません。

医療費控除のポイント
・1年間の合計医療費が10万円以上支払った場合(その年の総所得金額が200万未満の方は総所得金額の5%)
・生計が同じ家族の医療費も合算可能
・通院で利用した公共機関交通費も合算可能
・デンタルローン利用の場合は、ローン契約成立した都市が対象
・確定申告をしないと利用できない(領収書の提出・保管義務あり)
・申告漏れは過去5年遡って申告可能
・家族の中で所得が多い人が申告を行う(税率で有利)

確定申告はお住いの管轄の税務署の窓口で行うか、郵送でもe-taxでも行うことが可能です。
会社員の多くの方がお勤め先で年末調整手続きをしていて、自身での確定申告は慣れない作業になります。
医療費控除も含めて確定申告の相談は、税務署窓口に問合せるといいですが、
確定申告期限まじかの税務署は非常に混雑しますので、余裕をもって準備しましょう。